2013 7月
うつ病の人への接し方と対処法
うつ病などで、不眠があるときにアルコールを飲もうとするのは、日本人だけだそうです。
他の国では、ホットミルクやカモミールティを飲んだり、睡眠薬で対処しているようです。いずれにしても周囲の人が、安易に「悩み・不眠→酒で対処」という図式で支援しないことです。
そのような事例に接するたび、酒の怖さを痛感するとともに、このことをぜひ多くの人に知ってもらいたいと思うのです。
うつ状態になりそのしがみつきとしてある行為が繰り返されるのですが、そのような人は、うつになる前はその行為にしがみついていなかったはずです。
ところが中には、うつ病になる以前からある行為を繰り返している人もいるでしょう。借金癖や、ギャンブル癖、買い物癖、異性への過度の依存癖などの場合です。
この場合も、これはもともとの癖だから、やはりその癖を治さないと「死にたい気持ち」は収まらないとは考えないでください。
その人は、癖はあっても、以前から死にたい気持ちが常に存在したわけではないでしょう。
ですからそのような場合でも、うつ病への対処を優先させる接し方にするのです。うつ状態が、もともとあった癖をさらに強力なものにさせている可能性が高いのです。
何か、「死にたい気持ちの原因なのか」という原因分析を先行させるより、まずうつ対策を実行してみましょう。その結果次の手を打てば良いのです。
たとえそれが病気(うつ病・統合失調症・アルコール依存症)でも、個人の癖や習慣に端を発する「死にたい気持ち」でも、とりあえず死にたいことには変わりなく、うつ状態に対する対処がその気持ちを緩和してくれるのです。
まずうつ状態に対処し、もしそれで問題が残っていれば、さらに対処を加える、これが現実的な対応なのです。
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