視力低下につながる眼精疲労は、「はい、治療は終了。もう心配なし」という病気ではないです。生活や仕事を劇的に変えない限り、似たような症状は何回でも繰り返し襲ってくるのです。
「一度とりつかれたら縁が切れるまで長期戦を強いられる眼病」が眼精疲労だということをしっかり認識しておいてください。
眼科医さんは「眼精疲労は人生疲労の警告灯であり、フロントガラスを汚すゴミのようなものです。うちの治療室はワイパーの役目と同じです」と話します。
つまり、視力低下につながる眼精疲労は、私たちが現代生活を営むかぎり避けて通れない障害なのです。
ならばその障害を手なずけ、飼い慣らし、できるだけ悪さをしないよう封じ込めておくのが元気に生きていくうえでの知恵といえるのではないでしょうか。