女性はバストは自分のものだと主張します。メレディス・スモールはバストをポータブルの食糧貯蔵庫と考え、女性の受胎能力を男性に確認させるためではなく、女性自身を助けるためのものととらえています。
「ろくに栄養が取れなかった時代の女性にとって、大きなバストはたんに脂肪の貯蔵所だったのかもしれない」とスモールは書いています。「人間の祖先は食料を探して遠くまで歩いていったし、子供に授乳しているあいだは脂肪が必要だった」・・ですが、実はバストはそれほど重要な脂肪供給源ではないのです。
エネルギーの蓄えを必要に応じて放出することにかけては、乳房はびっくりするほどケチくさいです。授乳中、乳房の脂肪は乳の生産設備のすぐ近くにあるというのに、尻や太腿の脂肪のほうがはるかに容易にエネルギーとして流用できるのです。
食物がエネルギーに変わる過程(代謝)では、数千という異なる化学反応が同時的、漸進的に進み、またその過程(プロセス)をコントロールするために、多くの種類の酵素が必要とされます。
そのプロセスは非常に複雑で、普通では覚え切れませんし、たいていのバストアップ法やダイエット法にその必要もありません。その中身より、これら酵素が順調に働くためには、充分なビタミンやミネラルが過不足なく幅広く必要なことに注目しておくことです。
たとえば、ビタミンB群(a、s、a、a、ナイアシン、パントテン酸、葉酸など)は、それぞれ皆、体内のエネルギーの代謝にかかわっています。
これらは体内では、いろいろな酵素の働きを助ける役割をしているので、〈補酵素〉とも呼ばれています。
また、ミネラルと呼ばれる微量元素もビタミンと同じように補酵素として体内の活動、生命維持のために働いています。ビタミンと一緒になり、お互い協力し合って作用することもあります。